小麦と水というシンプルな材料を使ってつくる麺。
それだけに、その味わいの違いは原料の善し悪し、加水の程度、重量などをポイントに、材料の配合と練りの技で決まります。
当社の工場は阿賀野市の東部に位置し、南側には大河阿賀野川が流れ、東側には飯豊連峰を背にし五頭連峰の麓に、清冽な雪解け水と澄んだ空気に恵まれた自然豊かな気候風土で操業しております。
新潟県と福島県にまたがるこの川は、福島県では阿賀川(あがかわ)と呼ばれ、新潟県に入ると阿賀野川(あがのかわ)とその名前を変えます。
川の大きさは、その川の延長や流域面積(降った雨が川に流れ込む区域)で表しますが、阿賀野川は長さで10位、流域面積で8位という、日本でも有数の大河川の一つです。
峰が5つ並んでいるところから五頭山(いつむりやま)とも呼ばれていました。
最高峰の「菱ヶ岳」でも974mと、1000mにも満たない山並みですが、昔から薪炭等の採取等、生活の山として、地元の人々のくらしを支えてきました
日本海側の気候風土ですが、近年は暖冬傾向により、冬季でも雪が少なく日常生活に支障をきたす事は余りありません。春から夏にかけて、季節の変わり目に時折強い東南(ダシ)の風がこの地域を吹き、この地域の特色ともなっています。
厳選した高品質の新鮮な小麦と、新潟県の気候風土に育まれた清冽な水。その小麦と水のシンプルな組み合わせにより小麦の風味を生かす事に全力を注いでいます。
機械を使って作る麺であるが手打ちの味わいに迫る。その心意気を忘れずに、絶妙の配合バランスを実現すべく、日々研究工夫を続けています。
気の遠くなるような数多くの実験を繰り返し、そのプロセスの中で素材の配合と練りの技が磨かれ、多くの方々にご満足頂ける麺が次々と生まれています。
清らかな水をたっぷりと加え、十分に練り上げて仕上げた自慢の多加水麺と、多くの人々に親しまれている低加水麺。この両方を自在に作れる製造技術の確立に30年の歳月をかけました。特に多加水麺を、自動生産ラインにより手打ちのレベルまで仕上げる事に工夫を続け、実験を繰り返しました。めんつうの多加水麺は、ツヤとコシがあり、耳たぶほどの柔らかさを持つ理想の麺で、配合と練りの技術の結晶です。
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